なぜ登山家やサイクリストはお菓子を持ち歩く?

エベレスト登頂に挑戦する登山家や、一日で150km以上走る自転車競技をするロードレーサーは、チョコやチョコバーなどのお菓子(簡易スイーツ)を積極的に携帯すると言います。これは、お菓子が場所を取らず、保存が簡単で、運動中でも手軽に摂取できるエネルギー源だからです。

例えば、チョコ一粒のエネルギーは21kcalほどと言われ、一粒で茶碗一杯のご飯の1/10のカロリーを摂取できます。チョコバーだと、専用のものであれば1本で200kcal以上のものも存在します。

プロロードレーサーは1日のレースで6000〜7000kcalも消費すると言われますから、そんな激しい運動をする人と、大した運動もしない人間が同じようにお菓子やスイーツを食べていたらカロリー過剰になるのは当然です。

スイーツは間食。そして間食はほとんどは余剰カロリー

人間が一日で摂取するカロリーは、ほぼ全て食事で賄っています。もし、3食の食事で体重の増減がないのであれば、摂取カロリーと消費カロリーがほぼ同じということを証明しています。

摂取カロリーと消費カロリーがほぼ同じなのであれば、間食で得るカロリーは間違いなく余剰カロリーです。先程の例のように、日常生活とは別の運動をするのであれば別ですが、運動もしないで間食をすれば、余剰カロリーになります。

間食は習慣化しやすい

人間にとって、食欲は3大欲求の一つであるほど、自然と出てくる欲望です。人間は欲求を満たすために生きている側面もあり、しかも甘味という快楽が伴う間食は、習慣化しやすい側面があります。

1ヶ月に一回ケーキ(300kcal)を食べるのと、毎日間食でチョコを一粒(21kcal)食べるのでは、1ヶ月の摂取カロリーは「300kcal vs 630kcal」と倍にもなります。それほど間食が習慣化するということはカロリー的には怖いものなのです。

よく漫画などで、「ケーキを食べたから太っちゃう」なんてセリフがありますが、太るという意味では一回のケーキよりも毎日1粒のチョコの方が太るのです。